ランボー怒りの麻婆豆腐

2019年の6月が驚きのスピード感でもって過ぎ去りいつのまにやら一年の半分を過ぎていて気がついたら7月になっていた。
最近は仕事上でいろいろな事があり、プライベートにおけるいろいろなことに思いを馳せる余裕もなくなってきた。

働き、金を稼ぎ、飯を食い、酒を飲み、音楽を探して買い、寝る。
平日に時々サウナに行ってブツブツと独り言を言いながら水風呂とサウナを行ったり来たりして頭を空っぽにし、週末はクラブへいって音を浴びて頭を空っぽにしながら足踏みをする。
世の中にはうまく行っている人もいるしうまく行っていない人もいる。
時間は放っておいても進むから気がついたら1年が終わり、5年経ち、10年経ち、そのうち死ぬ。

やらなければいけないことが目の前にうず高く積み上げられているのを毎晩眺めながらビールを飲んでいる。
手を付けることもないまま軽く酔っ払い始めた頭で思いだけ馳せて「明日頑張ろう」と独り言をつぶやきながら歯を磨いて、寝る。

そして翌日同じようにビールを1本、2本と胃に流し込みながら前を見上げてみるとそれは更に高く積み上がっていて、下の方はもう潰れてぐちゃぐちゃになって手もつけられないしどうしようもなくなっている。

頭ではわかっている。「どうにかしないと」「解決するために一生懸命考えないと」
言葉だけが上滑りしてあっちこっちの彼方に消えていく。
ただただ焦燥感だけが残る。もう一本だけ、缶ビールのプルタブをひねる。

今大事でないことばかりに気を取られて頭のリソースが常に逼迫している。
自分の中には答えがないものに悩んだところでそこに答えなんてないのはわかっているはずなのに脳にこびりついて離れてくれない。そういうものに脳みそが乗っ取られている間に色々なことが勝手に起きてにっちもさっちもいかなくなる。

日曜日、起きたらシーツを剥がして一週間分の洋服とバスタオルと一緒に洗濯機にいれてスイッチを押す。
シャワーを浴びて、イヤホンをして、散歩がてらスーパーマーケットに行って食材と酒を買い、帰り道に好きな食器屋さんで食器を買う。
Spotifyでその時の気分でPlaylistを選んでお気に入りのBluetoothスピーカーから流れてくる音楽を聴いて、飯を作り、買ってきたばかりの皿に乗せて食べる。洗い物をして、ついでにキッチンを掃除して、勢いが出てきてたら寝室も片付ける。
一息ついて一服したら屋上に行って洗濯機から洗濯物を出して干す。
シーツを張り替えたベッドに横になってそのまま昼寝をする。

起きると外は薄暗くなっていて、音楽を切り替えて夕飯を作り、食い、洗い物をして酒を飲む。
プロジェクターの電源をつけてNetflixで映画かドラマを適当に見る。

これで休日の一日は終わりだ。
明日からまた仕事が始まる。