インド(ハンピ)に行ってきた
ベトナムの旧正月(テト、今年は2月中旬に一週間)インドに行ってきたのでなんか書き残そうと思いつつ、日記形式は面倒くさいのでまとめて書いてみる。
南インドの印象
インドを訪れたのは初めて(というか、東・東南アジアから出るのは今回が初めて)、しかも周りでインドに行ったことのある人はほとんどがニューデリー・ムンバイ・バラナシの北インド 自ずと北インド情報が集まり詐欺師だらけだの、乞食が多いだの街に牛が多くてめちゃくちゃゴミゴミしてて店は汚くて下痢しかしないとにかく大変という情報ばっかり聞いてめちゃくちゃビビっていたんだけど 今回はシンガポール経由でBangaloreに降り立ち、陸路でHospeteという街からHampiという村に行き3日ほど滞在してまた同じルートでBangaloreに帰ってシンガポール経由でサイゴンへ帰るという南インドでもKarnatakaという州の中でしか移動していないからインドというよりKarnataka州の印象になってしまうけど。(つっても片道8時間とか移動してるんだけどね)
噂と全然違ってお店や道で出会う人々は穏やかで道を聞いても英語で丁寧に教えてくれるし、その辺の店でも接客の感じもそんなにひどくないし強引な客引きもいない、子供たちはみんなめちゃくちゃ人懐っこくて手をふって来たりバスに乗ってたら隣に座って英語で話かけてきて雑談してきたりかわいいし、訪れた街は全体的にキレイだし交通ルールはサイゴンよりよっぽど整然としていて…歩きタバコをする人はいなくてタバコを吸う人はみんな道の隅っことかにいるし、と本当に全体的にストレスがないところだった。
とはいえ、ベトナムに5年住んでいるおじさんが言うことなので、一本入ったらアスファルトなくて土が盛ってあったとか、道路脇にでっかい穴があいててごみがいっぱい詰まってた。とか見ても何も感じないので東京から来たら色々あるかもしれない…
最終日、空港行きの路線バスの乗り場が不安で若い男性に「エアポート行くバスここくる?」って聞いたらぶっきらぼうに「待ってれば来るよ」って言われて実際バス着たら「コレに乗れば空港いけるよ!」って教えてくれたのが印象的だった。いや、普通といえば普通のことなんだけど、なんか色々不安になりながら来たインドで印象が大きく変わった後にあったこの小さなやり取りがすごい印象的だったんだよね。
HospeteからBangaloreに帰る寝台列車を乗り過ごしてたまたまたどり着いたMysuruというBangaloreから150kmほど南部の街にも予定外に数時間滞在したがここも凄くキレイな学園都市という感じの街だった。
滞在日数が短く移動も多いので全体的にあまり冒険した飯(屋台飯)は食べず、高級レストランも行ってはいないが大体現地人向けローカルレストラン的なところが多かったけど美味しいし店も言うほど汚くないし全く問題なかった。
これだけでも「北インドと南インドは別の国みたいなもん」という意味がわかった気がした。今度は北インドにも行ってみたいな。
ゴアにも行きたかったけど今回は日程が合わず行けなかった。Hampiで出会った人たち(欧米人)もゴアから移動してきている人たちが多かったので南と北を横断したい。
Bangaloreという街
Bangaloreは大都会なんだけど、特にMahatma Ganji Rdという地下鉄の駅周辺は沢山の若者で賑わっていて、カフェやレストラン、ショッピングセンター、服屋なんかが結構あって賑わってる。このあたりで見かけるインド人の若い女性はおしゃれでスタイルの良い美人とイケメンが多かった。
暫く歩いていくともうちょっと大人向けな感じのバーエリアもあってクラフトビールを飲むお店(The Biere Club)なんかもあったりして、お金持ちそうな洗練されたおしゃれなインド人が沢山いてビールも美味しいしとても良かった。この辺は夜一人で歩いてても怖くなかった。
ちなみにこの近くにTHE CHANCERYという日系のホテルがあって地下に銭湯がある。700ルピーとなかなか高いがサウナもあるしタオルもあるし、キレイだし、水ももらえた。
キレイな空港にこ汚い格好で行くと辛いし経由地のシンガポールに前夜も寝台車だったので丸2日風呂入っていない状態で降り立つ自信がなかったので最後にここで小奇麗にすることにした。
食べなかったけど食べたければ日本食レストランも併設されていたのでおすすめ。
空港は街から結構遠いんだけど結構遅めまで路線バスがあるみたいで片道250ルピーだったかな?タクシーに乗るよりだいぶ安かった。
北インドに行った人はUberが使い物にならないって言ってたけどBangaloreではタクシー呼んでって宿の人にお願いしてもUberで呼んでくれる(SIM買ってなかったんで自分では呼べず…)くらいUberは普及してた。Uberのオフィスあったし。
Hampiという村
Hampiという村はロックアイランドとかヒッピーアイランドと近年呼ばれていて放浪クライマーと放浪ヒッピーが沢山いるんだけど
河があって、岩が沢山あって、遺跡が沢山あるだけの村で、その河の結構でっかい中洲にゲストハウスが何件も連なっていて、しかし宗教の関係上ビールも肉もないのでやることもなく、唯一のエンターテインメントが夕暮れ。というかなりぶっとんだ村だった。しかしめちゃくちゃ居心地が良い。インド放浪してた人が気づいたら2週間いた。とかザラにあるそうで。
3日間の過ごし方なんて
寝て起きて宿のカフェで朝飯(カレー的なもの)を食って本を読み、そのままカフェで昼寝をして腹が減ったらカフェで適当にカレー的なものを食い、本を読み、飽きたら散歩をして、夕方になったらバイク借りて10分くらい先の岩場に行って岩をよじ登って2時間くらい集まった人たちがジャンベとか叩いてる音をBGMに夕暮れを見届けて、暗くなってきたら降りて、物売りの子供をバイクの後ろに乗せてゲストハウスまで帰り、夕飯を食べて本を読み、寝る。
という生活を繰り返すだけだよ。そんなの最高の休日でしょ?
3日間ビールも飲まず、一週間を通してインド滞在中は結局肉を食べなかった。(チキンは割りとあるんだけどベジが美味しかった)インドはベジでも卵やチーズがあるので割りと困らない。
ちなみにこの中州の対岸Hospete側がHampi村の本体なんだけどこっちはゲストハウスがなんか問題になっているらしくて看板を出さず闇営業みたいになっている。
中洲のゲストハウス村では日本人をほぼ見かけていないんだけど、最終日にこちらがわで時間を潰していたら3〜4組の日本人をたかだか2,3時間で見かけたのでなぜか日本人はこちら側に滞在する人が多いらしい。不思議。
インドでの食べ物
基本的にインド料理は菜食が多いしスパイスでの味付けばっかりなのでいわゆるカレー的なものしかないけど、基本的にスパイスは大好きなのでAloo Jeera(Alooはじゃがいも、Jeeraはクミンの意味)みたいなじゃがいもにスパイスまぶして炒めたものや、Palak Paneer(Palakはほうれん草かからし菜ベースのカレー、Paneerはカッテージチーズ)のようなほうれん草ベースのもの、Masala系の所謂インドカレー的なもの、ココナツミルク入れる系、豆系等を組み合わせてメニューを組み立てていけばそれぞれ全然違うので1週間程度なら特に飽きることもなくおいしく食べられたし帰ってきてから自分で作って食べたりもしている。
また、さっきも書いたけどベジとはいえ卵とチーズは結構置いてるので1週間程度なら「肉を食わせろ〜!」とはならないかな。そもそも全体的に結構脂っこいし味も濃いし。
ただ自分は定期的に週末ベジタリアンとか週末ビーガンをやるしもともとそこまで肉が大好き!っていうタイプではないので、参考にならないかもしれないけど…
特に今回は滞在が南インドだったので米が基本的にあったことも大きそう。
本来南インド料理は米に辛めのビシャビシャのカレーとなるみたいだけど、わりと北インドカレーも置いてるので特に飽きることはなかった。個人的にはチャパティが好きです。ナン(て家庭では食べないらしいけど)は重すぎるんだよね…
あと、朝飯や軽食だとDOSAという米粉?と豆?を発酵させた的な薄いクレープみたいな生地にマサラで味付けたじゃがいもがくるんであるやつを辛い豆カレーみたいなのにつけて食べるやつを無限に食べてた。DOSAの粉を思わず買って帰ったほど気に入った。
しかし、北インドだとチャパティーとかナンみたいな小麦粉系がメインになっていくのと、カレーも全体的にモッタリしたものが多いらしいので、また事情は変わりそう。
ちなみに手で食べなきゃいけないとか言われてたんですけどBangaloreみたいな都市部は普通にローカル飯屋でもスプーン出て来るしスプーンで食べてる人が結構多かった。
あとチャイのイメージが強いし実際にチャイも飲んだけど基本的にはミルクコーヒーばかり飲んでいた。インスタントコーヒーに牛乳いれて少し煮たものに砂糖を大量に入れて飲む。それだけなのに何故か美味い。
もちろん町中のその辺にあるチャイスタンドで数十円で飲めるチャイもやっぱりうまい。
その他
インドってのはカオスだなんだと聞いていたので覚悟していたけど案外整然としていてそうでもなかったなぁ〜と思いながら5年住んで慣れ親しんだサイゴンに降り立って、空港からアパートに帰るタクシーの窓から眺めるサイゴンの街には逆走するバイクが溢れて交差点は麻痺し、道端には地べたに座りながら楽しそうに酒を飲み散らかして爆音カラオケに興じるおっさん軍団が溢れ「よっぽどサイゴンのほうがカオスなのでは?」やっぱりこの街は落ち着くな〜と思った。